今冬は全国的に暖かく、特に東日本は平均気温が戦後の統計開始以来、2位タイの高さで推移している。この影響で、梅が開花した全国47地点(22日現在)のうち平年より早かったのは25地点、平年並みを含めると9割を超えた。中でも富山市では30日も早く、1953年の統計開始以来、2番目に早かった。一方で冬本番に開かれるイベントが中止に追い込まれ、暖房器具は売れず、除雪作業の減少が不況に拍車をかけている。【樋岡徹也】

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 気象庁によると、東日本は平均気温の平年差が21日現在でプラス1.4度と統計開始の1946年以降、2位タイの高さ。北日本も同1.7度と3位の高さで推移している。14日には気象庁の約960カ所の観測地点のうち、関東・東海を中心に105地点で2月としての最高気温を記録。同庁気候情報課の渡辺典昭予報官は「期間を通して冬型の気圧配置が弱くて寒気が入りにくく、日本海の低気圧に暖かい南風が吹き込んで気温が上昇した」と分析する。

 影響は植物にも出ている。桜の開花予想日も、民間気象会社「ウェザーニューズ」(東京都)によると、全国で過去5年の平均より3日ほど早く、特に関東は4日、東海は5日ほど早い見込みだ。

 暖冬の影響で群馬県高崎市の榛名湖では3日、冬の風物詩として知られるワカサギの氷上穴釣りの今シーズン中止が決まった。榛名観光協会は「ワカサギ釣りだけで毎年約3万人が訪れていた。利用者の安全を最優先に中止となったが、地元にとっては収入面で大きな打撃」と話す。

 東京・秋葉原の家電量販店「オノデン」では、ストーブやファンヒーターなどの暖房器具の売り上げが昨シーズンの半分にも満たない。「1、2日寒くても、それが1週間とか続かないと売れていかない」と同店の担当者は嘆く。

 除雪を委託された建設業者には「厳冬」。札幌市雪対策室や気象庁によると、同市の累積降雪量は22日現在、400センチ(平年481センチ)で、冬場の稼ぎとなる除雪の平均出動回数は昨年11月~今月16日で13回と、昨年同期の17回を下回る。同室は「市民にはありがたい暖冬だが業者にとっては死活問題」と話している。