魚のプロたちが集まる東京・中央区の築地市場で今月、1935年の市場開設以来初めて「競り台」に上って生鮮魚介類を卸売りする女性競り人が誕生。男性ばかりの市場で、注目を集めている。
 早朝5時、ベルの合図とともにウニを競るのは同市場卸会社、第一水産特種一課の山岸弘子さん(27)。昨年夏、都が実施する競り人試験に合格。今月1日に競り人登録された。「初日の競りははすごく緊張したが、先輩や仲卸さんに助けられ無事に取引できた」と山岸さん。
 都によると、卸会社の競り人はおよそ600人で、このうち女性の登録は95年から始まり現在4人。しかし、「生鮮品を競る女性はこれまでいなかった」(水産農産品課)という。
 競り人登録は、卸売の業務経験が3年ある人で、市場の取引ルールや一般教養などに関する試験をパスしなければならない。山岸さんは、「魚介類を競るのに性別は関係ない。興味があればぜひ挑戦してほしい」と話している。